娘が1型糖尿病になってから早3年。
インスリン注射を打つのが日常となったのですが、学年が上がるにつれて宿泊学習やら修学旅行やらで出先でインスリンを打つ機会が増えてきました。
家族でのお出かけや旅行ならその場で見えないように隠して打つのですが、修学旅行等となるとやはり友達に見えない所で打ちたいので、保健の先生と相談してバリアフリートイレ(多目的トイレ)で打つことにしたのですが、これがなかなか大変で、出先のバリアフリートイレをいくつか事前に調べていかなければなりませんでした。
近くになかった場合、集団行動の中で一人だけ(と言っても保健の先生がついてきてくれましたが)インスリンを打ちに行かなければならない手間は楽しい気分を少なからずとも阻害し、これから先のことを考えたらインスリンポンプを中学に入ったら導入しようと主治医とも話していました。
そしてこの夏休み、ついにインスリンポンプを導入するため10日程の入院をしました。
インスリンポンプを使うに当たって、リブレに変わるCGMセンサをお腹や腕に取り付けます。
向かって左がCGMセンサ 右がインスリンポンプ
これは血糖値より少し遅れて上がり下がりする「間質液のグルコース濃度」を測っているもので、娘曰く「リブレよりも精度が高い」らしく、実測した血糖値との差が少ないよう。
そしてインスリンポンプもお腹につけるのですが、これらのつけ方がなかなかに複雑で、果たして入院中に覚えられるのだろうか?と不安を抱きました。
センサやポンプをつける際には私も覚えなければならないため、都度病院へ行き一緒に手順を覚えるようにしていたのですが、今までの注射の場合は
- 血糖値を測る
- インスリン注射を打つ(あらかじめ打つ量は決まっているが、カーボカウントをして足りないようであればインスリンを追加する)
- 2週間に1度リブレを交換
という簡単なものだったのが、ポンプとなると
- ポンプは3日に1度交換
- 交換時にはチューブの装着、リザーバ(機器)の操作
- 食事の度にカーボカウント
- 1週間に1度センサの交換
と手間が増えまして、このチューブの装着とリザーバの操作が大変で、正直「注射の方が楽かも」と思ってしまいました。
もちろんポンプをつけてしまえば都度注射を打たなくていいし、センサと連動しているので数値が高かったときには自動でインスリンを追加してくれるというメリットは大きいです。
ってか、そうしたくてインスリンポンプにしたんだから、ここは早く慣れないといけません。
インスリンポンプの装着手順は
- リザーバ(機器)の取付前の巻戻し
- リザーバとチューブの準備
- リザーバの取付
- 装着
- カニューレ充填
とやることがいっぱい。
実際は娘がやるのだから見ていたら子供は覚えが早いですね、戸惑いながらも何度かやっている内に手順も分かってきて「インスリンポンプの方が楽」と言ってました。
そしてセンサの装着は
- トランスミッタの充電
- センサ機能オン
- センサの装着
- トランスミッタ接続
- 新センサ使用開始
と、これまたリブレよりも手間が多い!
初回のみですが、インスリンポンプとトランスミッタをペアリングさせないといけません。(まぁここら辺は最初の取付の説明時に、メーカーさんがやってくれたので手間ではなかったのですが。)
さらにはインスリンポンプを使うに当たって、病院からアプリを使うようお願いがありました。
リブレの時もスマホにアプリを入れて、病院と連携して都度病院側からもデータを見られるようにしていたので、今回も同じようにしたいのでアプリを入れてほしいとのこと。
さっそくアプリを入れようとしたのですが、ここで問題が発生!
なんと、娘が使ってるスマホ(AQUOS sense6)はアプリが対応していないようで、調べてみたら
iPhoneならほぼ使えるが 、Androidは使える機種が少ない
ということで、急遽スマホを交換しようとスマホを探すことになりました。
Androidの方が使い慣れているので、色々探して「グーグルピクセル7」にしようと思ったのですが、ここで4万円以上の出費は痛い・・・、ということで、結局おっとちゃんが以前使っていたiPhoneSEを使うことにしました。
Bluetoothでインスリンポンプと繋がってるため、家の中ではiPhoneを見れば血糖値やインスリンの注入量が一目で分かります。
学校に行っている間は家にiPhoneを置いていくのでデータは途切れるのですが、帰ってくると連携が再開されるので、学校に行っている間のデータもちゃんと出してくれます。
便利なインスリンポンプではありますが、使う際にはいくつかの注意点があります。
インスリンポンプは常に身体にリザーバを装着していなければならないのですが、激しい運動時や入浴の際には取外します。
取り外す際には、リザーバとチューブを体から外した後、体に張り付いてる注入セットにキャップをしなければなりません。
特にお風呂に入る際にはこのキャップを忘れるとお風呂に入れない!という事態に陥ります。
なので、温泉等に行く時は絶対に忘れてはいけません!!
またレントゲンを撮る際には取り外さなければなりません。
ポンプを装着していても、万が一の場合に備えて注射を常に持っておく必要もあります。
さらには旅行の際にはインスリンポンプ&センサの取り替え一式を念のため持ちます。
インスリンポンプをつけて大変なことが1つ。それは夜中に低血糖のアラートがなること。
命を守るため必要ではあるのですが、夜中の1時2時にアラートがなり、血糖値を計るよう促されるのが地味にキツいです。
なんだかんだと制限ややらなければいけないことはありますが、毎回注射を打たなくていいという便利さはあるので、インスリンポンプしばらく続けてみようと思います。