突然1型糖尿病を発症した娘の入院生活は、側にいてあげたいのに、いえ側にいたいのにいられないというさびしいものでした。
意識がハッキリしていない状態なので個室に入っていますと聞かされていたのですが、2日もすると意識が戻り、血糖値は高いものの危険な状態は脱したと言うことで明日から大部屋に移りますと病院から言われました。
しかし、ここで思わぬ事が!
窓側の部屋しか空いていないので、差額ベッド代が1日3850円かかりますと言われたのです!
なぬど⊃ Д)⊃≡゚ ゚!!
即座に脳内でソロバンがはじかれます。
3850円×28日=107,800円!!
ムリムリムリムリーヾノ>д<。)。
とはいえ、娘の命には代えられません。ここはプライドを捨て(あるんかい!)、正直に話します。
「1ヶ月入ったら10万円位になりますよね。正直、払いきれないので分割でもいいですか?」と。
看護師さんは「お支払については後で会計の方と話してみてください。ただ、ずっと窓側というわけではないので、空き次第差額のない方に移します。そんなに時間はかからないと思いますよ」と言い、とりあえずは窓側のベッドで了承するサインをくださいと言うので、早く差額ベッド代のかからない廊下側が空くよう祈りながらサインしました。
月末に次男が就職するため引っ越しをしなければならず、ついでに旅行をと計画していたのに、旅行代がベッド代でとんでしまう・・・˚‧º·(´ฅωฅ`)‧º·˚。
あぁー、どうか1日も早く廊下側に移動できます様に!
翌日、いろいろ荷物を病院へ持っていきます。
入院中は一切面会ができないため、洗濯物は看護師さんを通しての受け渡しとなります。
娘はさびしがっていないか心配なので、やり取りができるようスマホを渡し、飽きないようにタブレットも渡しました。
他にもリモートで授業が受けられるよう学校用タブレットに教科書、お絵描き道具一式なども持っていきました。
すると娘は大部屋へ移ったらしく、「ちょうど廊下側が空いたので、昨日いただいたサインは捨てておきますね。」と看護師からの嬉しい一言が!
ヨッシャァーーーッ(๑˃̶͈̀∇˂̶͈́)و⁾⁾˚*
これで、旅行に行ける~(๑و•̀Δ•́)وヨシッ‼︎
ひとまず金銭的な問題はクリアしたぞ。
あとは娘が早く元気になってくれることを願うばかりです。
週に2~3回洗濯物を届けに行きますが、娘とは会えないので看護師さんから娘の様子を聞きます。
歩けるようになった事、ごはんもたくさん食べられる様になった事、自分でインスリン注射ができるようになった事・・・。
その内、娘からラインが来るようになりました。
「お母さん!」
とラインが来たときはどれ程嬉しかったことか( T∀T)。
しかし、娘のある一言にドキッとしました。
「わたし、なんで病院にいるの?」
・・・そっかー、意識なかったから今の状況が分からなかったか。
看護師さんから病気の事を説明されて理解はしたようですが、自分の中で起きた事態を最初のうちは分からなかったようでした。
調子が悪いと訴えていたのに、気付いてやれなかった私はダメな母親だと後悔ばかりがつのります。
もっと早く病院に連れてきてあげていたらここまでひどくならなかっただろうに・・・。
会って抱きしめながら「こんなになるまで気付かなくてごめんね」と謝りたいのに、ラインで謝ることしかできないのがもどかしい(。>д<)。
しかし、元気を取り戻した娘は、とにかくおなかがすいてしょうがないようで、あれ食べたいこれ食べたいと必死にアピールしてきます。
退院したら連れていって欲しい所や食べたいものがありすぎて、リサーチも欠かしていませんでした( *´艸`)。
2週間程過ぎると栄養指導が行われるようになり、この時は娘も同席OKということで、2週間ぶりに娘と再会です。
病院に運ばれた時とは違ってすっかりいつも通りの元気を取り戻していました。
良かった良かった( T∀T)。
娘と一緒に栄養指導を受けますが、Ⅰ型糖尿病は食べ物に制限はなく、運動も普通にできると教えられました。ただ、糖質の多い食べ物には気を付けなければならないため、袋に書かれてある成分表を見て、糖質の量を数える=カーボカウントを行わなければならないのが今までとは変わるところです。
今のところ、朝昼晩と決まった量のインスリンを打っているのですが、おやつの時はカーボカウントをしなければならないらしく、袋の後ろに書かれてある成分表の「糖質」と書かれたところのg数を見て、40gごとにインスリンを1単位打たなければなりません。
もし「糖質」がなければ「炭水化物」の項目で計算します。
食べ物の制限はないとはいえ、もう今までのように、好きな時に好きなものを好きなだけ自由に食べられなくなるのは、子供にとっては少し不憫な気がします。
1時間程で栄養指導も終わり、娘とはまたしばらく会えない日々が続きます。
また、看護師さんを通じて洗濯物の受け渡しです。
娘が入院している間に、学校との話し合いもします。
年度末のギリギリですが、数日だけでも学校に行けるよう、退院日が気になるところです。