娘が1型糖尿病になりました

最近次女がやたらトイレが近く、夜中にも起きてトイレに行くようになりました。

今までそんなことなかったのに…。

そしてやけにのどが渇くらしく、学校に持っていく水筒が今の(350ml)じゃすぐなくなってしまうとのこと。

なので、もう一つ小さめの水筒を持たせることにしました。

一緒にお風呂に入っていると、娘の身体が痩せてしまっていることに気づき、入浴後にはかってみると29kg程あった体重が25kgまでに減っている…。

娘に聞いてみると、最近なんか調子が悪いと言っています。どこかが痛いとかじゃなく、のどが渇くしトイレも近く、なんか元気が出ないんだと。

ふと気がつくと、娘の手の色が赤黒くなっていて、手足がとても冷たいのです。

ちょうどこの頃、お友達といろいろあったりしたもんだから、きっとストレスのせいなのかなぁと私は思ってしまっていました・・・。

きっと土日ゆっくり過ごせば少しは気が晴れて元気になってくれるかなと。

しかし土日が過ぎても、やっぱりなんか調子が悪いと娘は訴えてきます。

ごはん(白米)も食べたくないんだと言い、やたら飲み物を欲しています。

うーん、じゃあちょっとお休みしようかと娘に言い、2月13日(月)は学校をお休みし、1日様子を見ることにしました。

休んでいる間の娘はまぁ元気そう。あいかわらずトイレが近くやたら飲んではいるけど。

これなら明日は行けるだろうと思ったのですが、翌朝14日(火)もやはり行きたくないと言い出します。

内心「マジかぁー…」と思いながら、ここはもう1日様子を見ることにしました。

でもやっぱり昨日と様子は変わらない。

このままじゃ学校に行きたくなくなるんじゃないかと思った私は、次の日娘に「今日は学校に行こう。送り迎えするし、調子が悪くなったら保健室に行って休ませてもらえばいいんだから」と学校に行かせることにしました。

しかし娘はトイレが近いのをとても心配しています。

なので、「連絡帳にトイレがとても近いので配慮してくれるよう書いておくね」と娘に言い、さらには念のため吸水パットをつけさせて学校へ連れていきました。

しかし、あの重いランドセルを持つ気力(いや体力か?)もない様子。階段ももはや一人では登れず、支えが必要なほど。

大丈夫なのだろうか…。

放課後娘を迎えに行くと、娘は担任の先生と一緒に保健室で待っていて、先生は「元気がなくてちょっと泣いちゃったりしてました。」と学校での様子を話してくれました。

「1日頑張ったね」と娘に声をかけ、家へ帰り学校での様子を聞いてみると、授業中にトイレにいつでも行けるように先生はトイレに行きやすい席にかえてくれた事、行きたくなったらいつでも行っていいよと言ってくれた事、給食はあまり食べられなかった事など話してくれました。

この時私はまだきっと鬱になりかけてるのだろうと思っていたので、翌16日(木)と17日(金)も送り迎えをして学校に行かせてしまいました。

2月18日(土)、今の水筒じゃ小さいから大きいのが欲しいと言うことで、水筒を買いに行くことに。

しかし娘の足取りは重く、若干ふらふらしている様子。

この一週間食べたくないと言って、口にしたのはおかゆや素麺、ゼリーなどあまり力にならないような物ばかり、やっぱり力が出ないのかなぁ。

あまりにも娘の様子がおかしいので、明日朝イチで日曜日でもやっている病院に連れていこうとおっとちゃんと話しました。

19日(日)の朝、私は起きてリビングに行くと、すでに娘はおっとちゃんと2人でコタツに入って寝ていました。

聞くと、深夜ラジコンをやりに行って帰ってきたら、娘がヒーターの前で丸くなって寝ていたとの事。

布団じゃ寒くてヒーターをつけてその前で暖まっていたようなのです。

娘に声をかけますが、なんだか様子がおかしい。眠そうというより、意識が失くなっているような…。

おかゆを食べさせようと口に運びますが、ほんの少し口にするだけで動きが止まってしまいます。

ただならぬ様子におっとちゃんは救急車を呼ぼうと言いますが、救急車を呼んでも行き先が決まるまで動かないとか、家から遠い病院に搬送されたりするとか聞くので、近くの病院に連れて行って救急病院を紹介してもらった方が早いんじゃないかと私は言い、すぐに病院に連れていきました。

朝イチで病院に連れていったのですが、すでに待っている人が何人かいる為、様子を見た看護師に「ここだと順番を待たなければいけないから、小児救急に連れてった方がいいと思います。」と言われ、小児救急に電話をして向かうことにしました。

小児救急は運良く空いていた為、すぐに診察をしてくれたのですが、どうにも脈もサチュレーションも計れない様子。

医者も「N病院で診てもらった方がいいね。」と言い、すぐに休日当番医のN病院に連絡してくれました。

その時、一人の看護師が医者に「血糖値計りますか?」と聞いてくれ、血糖値を計ってみると、なんと出てきた数値は600!!

通常は100なのだそう。

これは糖尿病かもしれないと言うことでN病院に伝えると、それまで受け入れてくれそうな感じだったのにまさかのお断りっ(  Д ) ゚ ゚ナヌッ!!

そこで医者は次なるH病院に連絡し、小児糖尿病の疑いのある女の子をそちらで診てもらいたいとお願いすると、受け入れ可能ということですぐにH病院へと向かいました。

車の中でも娘は意識がない様子でぐったりしています。

H病院につくとすぐに診察してくれ、血糖値を計ってみると今度は「High」と表示されるとの事(つまりは900を越えている)。

急いで点滴をうち糖でドロドロになった血液を生理食塩水で薄め、その後でインスリンをうちますと医者は説明してくれました。

娘は『ケトアシドーシス』という危険な状態になっており、「あと1日遅かったら危なかった」と駆けつけてくれたもう一人の医者に言われました。

もし、朝は状態がここまで悪くなくて、二人とも仕事に行って娘を一人にしてしまっていたらどうなっていたのだろうか・・・、考えると怖くてたまらなくなってしまいました。

娘は即入院となり、退院の目処は4週間。

あぁ、まさか娘は糖尿病だったとは…。鬱なんじゃないかと思い、ムリに学校に行かせてしまった私はなんて事をしてしまったんだろうと悔やんでも悔やみきれません。娘には本当に悪い事をしてしまったと後悔するばかりです。

入院するにあたり、H病院では面会は一切できないという事を説明され、「いや、たった10歳の子がいきなり4週間も家族と離ればなれになるなんてどうなの?!」と思いましたが、N病院だと完全付添いだと聞かされていたので、そっちよりは(親的には)まだ楽かなと自分を納得させます。

まさに青天の霹靂、この間まで元気だった娘が1型糖尿病になってしまうとは・・・。

突然訪れた娘と隔離された日々に、心配と後悔がつのります。

とりあえずは娘の回復を待つだけ、病院に娘の一切を任せ、私たちは帰ることにしました。

病院では泣かないようにと頑張っていましたが、帰りの車の中でおっとちゃんと話している内に涙が溢れ出してきました。

なんでもっと早く気づかなかったんだろう、障害が残ったりすることなく元気に回復してくれるだろうか?、将来子ども生めるのかな?入院中寂しがっていないかな・・・、などいろんな事が頭の中をぐるぐるグルグルまわります。

娘に何かあったら、それは全て私の責任だ(。>д<)。

申し訳なさがつのります。

この日から娘と私たちの1型糖尿病との日々が始まりました。

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