3月9~10日、家を出た長男に大きな荷物を届けに引っ越し先の小田原市まで、おっとちゃんと旅行をかねて行ってきました。
14時頃アパートに到着し、荷物を置いて息子に別れを告げてこのあとどうしようかと作戦会議。
小田原城を見ようかとも思いましたが、大河ドラマの「鎌倉殿の13人」で頼朝が隠れた「しとどの窟」が湯河原の山中にあるということで向かうことにしました。
向かいながら今夜の宿をどうするかおっとちゃんと相談です。
車中泊できるように布団は積んでいるのでまぁ何とかなるのですが、やっぱり2人だけならどこかに泊まりたいよねとおっとちゃんが言うので探してみると、
御殿場のスーパーホテルが朝食ついて2人で7500円!
というなんともありがたい宿をみつけ、早速予約!
これで今晩はゆっくり温泉に浸かってまったりできます(´,,•ω•,,`)。
さて、車は「しとどの窟」へ向けて山の中を走ります。
「この道は椿ラインだ!」
とおっとちゃんが懐かしそうに話します。
大学時代藤沢に住んでいたおっとちゃんは箱根によく走りに行っていたようで、当時は峠を走るのも怖くはなかったみたいですが、今はもうサーキットがいいなぁと呟きます。
えぇ、そうしてください。
くねくねといくつものカーブを曲がりながら峠をのぼっていくと、ヘアピンカーブの脇に小さい駐車場と展望台らしき場所があり「しとどの窟」の看板がたっていました。
「ここってギャラリーじゃん(⑉⊙ȏ⊙)!」
とおっとちゃんは驚きます。
なんでも、おっとちゃんが小僧だった30年程前は、このヘアピンカーブの脇の駐車場にバイクや車をとめ、攻めていく車を見ていたんだとか。
今もそうなんですかね?
なんて思っていたら道の先にアクセルターンのタイヤ痕があったので、攻めに来てる車っているんでしょうね。
無事に帰れているといいですが・・・。
「俺ここに来たことあるけど、こんなのあるなんて知らなかったよ」
と言いながらおっとちゃんは駐車場に車をとめます。
案内板を見てみると、目指す「しとどの窟」はここからさらに歩いていくようです。
この時すでに16時30分過ぎ。
陽は延びてきてるけど、暗くなったらヤバイ場所です(((;꒪ꈊ꒪;))):。
山の中で寒いのでストールを巻いていざ出発です。
2~3分程歩くとトンネルがあり、トンネルを抜けるとその先の林道は立ち入り禁止になっていますが、目指す場所は右手にある細い下りの道を進むよう。
「昔はこの林道走れたのになぁ」
とおっとちゃんは呟きます。
細い下り道の入口脇にはワイルドに仕上げられた杖が数本置かれています。
そんなにハードなのか;( ;•ω•ก)?!
一抹の不安がよぎりますが、歩みを進めるてみるとすぐにその不安が現実のものであることに気づかされました。
整備された小道ではあるけれど、先の見えない急な下り道、その急さ故歩いて進むよりもはや小走りで下った方が楽な程!
延々と続くその道に帰りのことを考えると、歩みを進めることさえも躊躇してしまいそうになりますが、ここまで来て見ずに帰ることなんてできません。
お前は何をしにここまで来たんだ❗️
と自分を鼓舞して歩みを進めます。
とはいえ、この道はいったいどこまで続くんだろう・・・(´д`|||)?
しばらく下っていくと、今度は登りになりました。
大きな岩の下をくぐるように進んでいったりしながらやっと着いたー‼️
ここが源頼朝が戦に破れ、隠れていたという「しとどの窟」。
よくぞまぁ整備もされていない山道を甲冑を来て歩けるものだと感心してしまいます。
説明書きを読んでみますが、所々汚れて見えにくくなっていました。
あの急な坂道を今度は暗くなる前に登って帰らねばと思うと、そうそう長居はしたくありません。
おっとちゃんを急かして今来た道を戻ります。
寒いと思って羽織ってきたストールが今度は暑くて邪魔になります。
はぁはぁ(;´Д`)言いながら歩みを進める私をおっとちゃんは軽く追い抜いていきます。
明日には筋肉痛になっていること間違いなしです。
休み休み歩みを進めるのですが、暗くなる前に戻らなければと思うとそうゆっくりもしていられません。
ふと、おっとちゃんが
「こっちから行ったら近道そうじゃない?」
と藪の中を指差します。
「それ、遭難するパターンだからダメッ乂>д<。)!」
と拒絶します。
一人で登山していて遭難なんてしたら、明かりもろくにない、熊が出るかもしれない、お化けが出るかもしれない所で夜を過ごすなんて想像するだけで恐ろしい:(´◦ω◦`):!
私は決して一人で山には登らないぞ(๑•̀ㅂ•́)و✧と心に固く誓います。
先を歩くおっとちゃんに遅れをとらないよう頑張って歩くと、ようやくあの閉ざされた林道の所まで戻ってこれました。
ここまで来たらもう安心(´,,>ω<,,`)。
よく頑張った私!
「しとどの窟」を見に行こうという方は、涼しい(寒い)時期の明るいときに行くことをオススメします。
さて、車に戻り一路ホテルのある御殿場を目指します。
峠の上の方に行くにつれ車の中も寒くなってきました。
ふと道端を見ると雪が残っていました。
やっぱり寒いんだね。
途中、大観山に立ち寄り、仙石原を抜けて御殿場まで向かったのですが、その頃にはすっかり辺りも暗くなり、木々の間から見えた御殿場の夜景はとてもキレイなものでした。
無事ホテルに到着し、今夜は温泉に浸かってゆっくり休みます°(´-ㅁก`)オヤスミZzz..。
翌日。
部屋のカーテンを開けると窓の外にはデーン❗️と富士山が!
着いたときは暗かったから分からなかったけど、御殿場だもんね、そりゃぁ富士山も見えるよね(๑˃́ꇴ˂̀๑)。
朝食を食べ、今日は大涌谷を見て帰る予定なのでゆっくりでいいかと朝湯に浸かります。
スーパーホテルはチェックアウトの必要がないので、部屋を出る際に部屋を出たという札を貼っておけばそれで🆗👌。
昨日走ってきた道をまた戻って箱根へ向かいます。
途中、仙石原の辺りを走っていると何やら人だかりが。
警察やら消防車やら只事ではない様子。
警察官が交通整理をしているので、これは皇族でもやって来るのかな?と思いながら通りすぎると、ふと目に入った看板に「野焼き」の文字が❗️
調べてみるとススキ草原の野焼きが10:30から行われるということなので、せっかくだから見ていこうよとUターンして見ていくことにしました。
野焼きが行われるのは3年ぶりだそうで、あのキレイな景観を守るためにはやはり手入れが必要なそう。
ほおっておいたら灌木が生えてきてしまうし、ススキの刈り込みも必要なので平成10年から野焼きが行われるようになったようです。
(詳しくはエコナビからどぞ)
この広いススキの草原が炎に包まれるのかと今か今かと待っているのですが、これがなかなか始まらない(˘•ᴥ•˘).。oஇ。
10:30も過ぎて遠く上の方で火が着けられているようだけど、なかなか広がっていかず、まずは燃え広がらないよう上や横の端の方から焼いていくのかなとおっとちゃんと話していたのですが、それにしてもなかなか火を着けていかないし、11:00を過ぎると帰り始める人もちらほら。
もっと豪快に焼けていく様子を期待していただけに、もう行こうかと諦めかけましたが、そこは粘りのおっとちゃん、せっかくだから見ていこうよと食い下がります。
1時間30分ほど過ぎた頃、ようやく火が周り始め、そこに横風が吹いたとたん一気に期待通りの燃え方に!
これよこれこれ、これが見たかった!
我慢した甲斐あってこれぞ野焼き!という風景が見られて大満足です‼️
今回は酒屋さんの駐車場に500円払って車をとめたのですが、ススキ草原のすぐ側にお蕎麦屋さんがあるのでそこに車をとめてお蕎麦を食べながら野焼きを見るのもいいかもしれません。
思いがけずススキ草原の野焼きを見ることができ、おっとちゃんと2人大満足な1日となりました。